アナバイトを摂取していた自転車競技者がドーピング検査で陽性となった件について

こんにちは、カイです。

今回の記事は急に物々しいタイトルで驚かれた方もいるかも知れません。

しかし、この件についてはきちんと説明と謝罪をする責任があると感じたため、今回このような記事を書くことにしました。

やや競技者向けの内容となっているので、ちんぷんかんぷんの方もいらっしゃるかと思いますが、どうかお付き合い下さい。

まずはタイトルの件を知らない人のために、この件について簡単に解説しておきます。

事件の経緯は以下の通りです。(cyclowired.jpより引用)

16年10月8日に行われた岩手での国民体育大会の成年男子ケイリン決勝で優勝した寺崎浩平(福井県自転車競技連盟)が、レース後のドーピング検査により禁止成分の代謝物が検出され、日本アンチ・ドーピング規律パネルは寺崎に4年間の資格停止処分を決定した。しかし寺崎は禁止物質を摂取した覚えがないため、この決定を不服とし決定の全部取り消し等を求めて日本スポーツ仲裁機構に申し立てを行った。同機構は8月18日に4年間の資格停止を取り消し4か月間の資格停止とする発表を行い、寺崎側の主張がおおむね認められることとなった。国民体育大会では03年からドーピング検査を実施しているが、全競技を通じて陽性反応が出たのは初となる。

要するに、昨年の岩手国体でドーピング陽性となっていた選手が4年間の資格停止処分を受けていたんですが、同選手は禁止物質を摂取した覚えがなかったため、仲裁機関に申し立てをしていたんですね。

さらに、第三者分析機関に摂取していたサプリメントの依頼をしており、その結果、選手の使用していたサプリメントに成分表示外の物質(ドーピング検査における禁止物質)が混入していた事実が判明しました。

それにより、禁止物質の摂取は故意ではなかったことと、選手に過失はあるがその程度は小さかったことが認められ、資格停止期間が4年から4か月に短縮されたというお話です。

そして、なんとその禁止物質が混入していたサプリメントの1つが、僕もブログでおすすめしてきたマルチビタミン&ミネラルのサプリメント「アナバイト」(ギャスパリ社製)だったんです。

今回アナバイトから検出されたのは、1錠あたり約40~50ナノグラムの1-アンドロステンジオンと約300ナノグラムのDHEAです。

まあ量としては微量なんですが、これらの禁止物質は検出された時点でアウトです。

どちらの物質も国際オリンピック委員会(IOC)はアナボリックステロイドの一つとして、ドーピング薬物の対象にしています。

検出された2つの物質は、どちらもパッケージの成分表示には表記されていない、本来入っているはずのない物質でした。

この選手は過去にアナバイトを摂取している状態でドーピング検査にパスしていたにも関わらず、今回のみ陽性となったことから、今回検出された物質はギャスパリ社による意図的な混入ではなく、コンタミネーション(意図せずに起こる汚染)の可能性が高いと考えられます。

以上がこの件の概要になります。

仲裁判断の原文を読みたい方は、下記リンクよりどうぞ。

http://www.jsaa.jp/award/DP-2016-001.html

読者の皆さんへのお詫び

事件について把握して頂いたところで、いよいよ本題に入らせていただきます。

今回の件で原因となった「アナバイト」は、このブログや僕の運営する他のサイトでも以前からお勧めしてきたサプリメントです。

僕自身も、8月18日にこの件を知るまでは実際に摂取していました。(現在は摂取していません。

このブログを読んでくれている人の中には、僕の書いた記事を読んで実際にアナバイトを購入された方もおられるはずであり、非常に大きな責任を感じています。

Twitterでは当日に謝罪させていただいたのですが、改めてブログでも謝罪させていただきます。

この度は、無責任にもドーピング検査で違反となるような商品を勧めてしまい、本当に申し訳ありませんでした。

もしドーピング検査のある競技に出られている方で、アナバイトを使用している方がおられたら、即刻使用を中止するようお願いします。

非競技者の方については、自己責任で使用される分には問題ないのですが、やはり使用は中断されることをおすすめします。

今回混入が判明したのは微量の1-アンドロステンジオンとDHEAだけですが、何か別の物質が混入していない保証はどこにもないです。

今回の件で痛感した「安全なサプリメントを選ぶことの重要性」

今回の件で痛感したのは、サプリを購入する際は可能な限り安全なサプリメントを選ぶ必要があるということです。

故意の摂取ではなかったとしても、禁止物質は摂取した時点でドーピングとなってしまうのです。

これまで僕はただの趣味トレーニーだったので、サプリの摂取によるドーピングのリスクなど考えたこともありませんでしたが、これからは競技に参戦していくことを考えると、このあたりの意識を改めなければなりません。

ちなみにギャスパリ社に関しては、過去にSP250という商品でもドーピング検査に引っかかっており、詳しい人からするとギャスパリの商品がドーピング違反のリスクを孕んでいるのは当然だったようです。(恥ずかしながら知りませんでした・・・)

安全なサプリメントの選び方とは?

今回の件を受けて、安全なサプリメントの選び方について勉強したので、調べたことを書いていきますね。

選び方① JADAの認定商品を使用する

まず一つ目に、「日本アンチ・ドーピング機構(JADA)」が定めている「認定商品」を使うという手があります。

ドーピングを取り締まっている側のJADAが認定した商品なのですから、当然これが一番安全ですよね。

ただし、現在JADAから認証を受けているメーカーは、味の素大塚製薬明治の3社だけです。

3社って少なすぎですよね。当然商品の数も限られてきますし、いくら安全とは言えさすがに選択肢が少なすぎます・・・

選び方② 第三者機関に検査を依頼しているメーカーを選ぶ

そこで2つ目の方法として、自主的に第三者機関(アンチドーピング分析機関)に検査を依頼しているメーカーを選ぶという手があります。

第三者機関はいくつか存在し、それぞれが独自の認証プログラムを持っていますが、おすすめなのはイギリスのLGCが行っているインフォームドスポーツという認証プログラムです。

この認証プログラムの優れているところは、全ロット検査であることです。(ロットとは生産・出荷の最小単位のこと)

全ロット検査でない場合、生産された中からランダムで検査して認定するので、検査されてないロットに関しては禁止物質が検出されてしまう可能性はゼロではありません。

したがって、全ロット検査を行っているインフォームドスポーツは非常に信頼度が高い認証プログラムなのです。

また、全ロット検査ではないけどもかなり信頼度の高いプログラムの一つとして、同じくLGCが行っているインフォームドチョイスがあります。

こちらは全ロット検査でこそありませんが、第三者機関の検査を受けていない商品に比べると遥かに安全です。

有名な商品だとサイベーション社のBCAAサプリ「エクステンド」はこのインフォームドチョイスの認証を受けていますし、国内サプリメントメーカーDNSの商品もインフォームドチョイス認証済みです。

また、インフォームドチョイス以外にも安全性の高い認証プログラムはいくつかあり、国内メーカーだとバルクスポーツファインラボの製品はそれぞれ別の第三者機関の検査を受けています。

したがって、国内のスポーツサプリメントメーカーの中から選ぶならDNS、バルクスポーツ、ファインラボの製品は比較的安全だと言えます。

競技者はドーピング検査済みのサプリメント以外摂ってはいけないのか?

今回の事件のようなことがあると、競技者にとってはドーピング検査を受けているサプリメント以外はアウトで、もはやJADAの認証サプリ以外は摂取できないような気さえしてきます。

もちろんリスクを限りなくゼロに近づけたいなら本当にそうするしかないのですが、実際には、過去にドーピング違反を犯していない有名メーカーのサプリメントで、なおかつメジャーな成分(ホエイプロテイン、BCAA、クレアチン等)であれば、摂取してドーピング違反になるリスクは非常に小さいと思われます。

実際多くの選手がそういった認証済み以外のサプリメントを摂りながらドーピング検査を通過しているわけですからね。

マイナーなメーカーやNO系の怪しいサプリメント(特に海外製のもの)だけ避けておけば、それだけでもリスクは相当減らせるはずです。

どの道完全なリスクゼロの食品なんて存在しないので、極端にハイリスクな商品だけは絶対に避けつつも、味や価格などにメリットがあるなら認証済み以外のサプリメントを利用するのも一つの手だと思います。

ただし、そういった選択には相応のリスクはあり、すべては自己責任だということは忘れないようにしましょう。

まとめ

後半の内容をざっくりまとめると、

  • リスクゼロに限りなく近づけたいなら、JADAの認証を受けている3社(味の素、大塚製薬、明治)もしくはインフォームドスポーツのような全ロット検査のプログラムの認証を受けている商品を選ぶ。
  • 次点で、インフォームドチョイスのような第三者機関の検査を受けているものは比較的安全。国内メーカーだとDNS、バルクスポーツ、ファインラボなど。
  • 価格などを重視するなら認証済みでない有名メーカーの製品を選ぶのもあり。ただし明らかにハイリスクな製品は避ける。それでも相応のリスクはあり、何かあったときは完全な自己責任。

ということになります。

繰り返しになりますが、読者の方には本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです。

今回の件を通して「情報発信者の責任」というものを再認識させられました。

今後はこれまで以上に情報に注意を払いながら記事を書いていくつもりですので、これからも当ブログを応援して頂けると幸いです。

それではまた!

コメント

  1. なへなへマン より:

    アナバイトはアスリートの使用者も多いですよね。
    それだけにこれでドーピング検査に引っかかったら訴訟起こされそうですが….
    海外のサプリやプロテインには効果を高める為に意図的にステロイドが混入されて
    いる場合が多いとよく聞きますが、アナバイトは私も使用しているだけに驚きでした。
    もっとも今回は意図的ではなく過失っぽいですが製造過程が杜撰な事には変わりは
    ないですよね。
    次回からはネイチャーメイドやビタマックスなど比較的安全と思われる物に移行しようと思います。

    • カイ より:

      コメントありがとうございます。
      アナバイトは知り合いのアスリートの中でもやはり人気でしたし、今回の件にショックを受けられた方は本当に多かったでしょうね・・・
      なへなへマンさんのそのチョイスは賢明だと思います。僕も現在はビタマックスに移行しました。